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2012-01-05(木)

2秘密の花屋


ぼうっと見入っていたらその男はどうやら俺に気づいたようだ。

「あ、いらっしゃいませ!」

何て嬉しそうに笑うんだろう。それだけ花が大好きなのだろう。背が高くて見たところ年上だと思うのに、取り巻くオーラが純粋ふんわりしている。

クルッとしたクセ毛は茶色で多分だが地毛だろう。顔も整っており、言い表すなら「綺麗」だ。スラッとしたからだには似合わぬエプロンには「フラワーガーデン」と書かれている。


「え?あの、どうされました?」

彼は驚いたように俺の瞳を見る。


『あ・・・花が好きなんですね。』

思わずそんな事を言うと、また驚いたように笑った。


「あ、ハイ。大好きなんですよ。中のも見ますか?」

年上な筈の、彼の純粋な笑顔が何だか無償に「可愛い」と思える自分が居る。



中に入ると思わず目を見張ってしまった。今まで「花が好き」だとか興味があるというのも全く無かったけれど、この人が「花が好き」な理由が分かった気がする。

色とりどりの花達がこちらを向かって微笑んでいるような、そんな錯覚に陥る。思わず歓声を上げてしまった。


「うぉ…。」
「凄く綺麗でしょ?」
「ス…凄い。」

凄い。凄すぎる。うん、凄い。…凄いしか行ってないから分かるかもしれないけど、俺は感情を表現するのが苦手なんだ。



それでも気持ちが晴れたように、おみあい話のせいで曇りがかった心が癒された気がする。
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テーマ : 自作BL連載小説 - ジャンル : 小説・文学

09:48  |  秘密の花屋  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012-01-05(木)

1秘密の花屋




桜の花びらが舞い落ちて、暖かい春風が髪を靡≪なび≫く。
そして新入生達の制服を見て、やっと春になった事を思い知らされる。

〝4月〟

こんなすがすがしい日なのに俺の顔色だけが曇っていた。

両親からのお見合い話が朝まで続き、そのせいで寝不足。絵に描いた様な隈が出来ている。


言っとくが「お見合い」なんて簡単に言うけれど、簡単なものじゃない。会わせたらなんとしてでも結婚させようとするだろう。俺にとって恋愛なんざ興味が無い…と言っても


「じゃぁ未来でどうするの?困るでしょ。」

の一点張りで。


しかも女の人よりも男の人にの方がドキドキしてしまう。その自分が悪いのもよく分かっているけれどやはりそんな自分を止められる事無く高校生。

この年になるともうそんなのどうでも良くて。誰にも言わないけれどこのままでも良いと思う自分が居る。

そんな事を考えていたら、一軒の花屋が目に留まった。ガラス張りで店内がよく見渡せるその花屋には当然だが色とりどりの花が立ち並ぶ。


その店の前で水をあげる一人の男性が目に留まった。不意にb嬉しそうに水をあげる姿に何故か鼓動が高まる。

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09:46  |  秘密の花屋  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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