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2012-06-24(日)

(1)ずっと後悔してたんだ。

[More・・・]

癖のあるブラウンの髪を見ると時々忘れた筈の自分の記憶が蘇り、気が付けば目で追ってしまう。


そんな俺もあれから数年。もう今年で25歳だ。
高校生の時には早く自立したかった筈なのに今では高校時代に戻りたいと強く願う自分がいる。
不思議な事に、人は自分に無いものが欲しくなるのが本能なのかもしれない。


溜息混じりに辺りを見渡すと制服を着たカップルが見えて、少し羨ましくなったりもする。
そして俺は五年間ずっと後悔して過ごしていた。


俺が高校時代ずっと好きだった人は、自分の茶色い髪を触る癖があった。
背が高くていつも女子からの注目を浴びていて、他の人には無い特別なモノを持ってた。

それでも他の人には無関心で、いつもどこか別の世界にいるようだった。
俺はどうしてもその世界にいたかった。例え好きになってくれなくても、彼の視界に映りたかったのだ。




「それ、好きなの?」



俺の手の中にある本を見て、彼は驚いたように言った。俺は別に本が好きな訳では無かったが、彼の興味を惹きたかったのだ。


「あぁ・・・これ?」
「うん。」

いつもみたいにそっけない言い方なのに、俺はそれだけで胸が弾む。


「面白そうだから借りてみたんだ。ラストシーンなんかかなり感動だったよ?」
「・・・」

黙り込む彼の顔はやっぱり美しく、違う国から来た王子様のように見えた。


「貸してくれない?」


あの日から少しずつ俺にだけ心を開けてくれた彼との記憶を思い出すと、少し切なく思える。
俺はもし戻れるならば、あの頃に戻りたい。

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