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2012-08-15(水)

1誘惑ベイベー・誘い誘われ××××



「なぁ、お前。それ誘ってんの?」
「誘うって意味、ちゃんと理解してもらうぜ?」

【×××な医者×ちょっと真面目な学生】
(藤堂日向×池上翔太)


[More・・・]

俺は多分いつも何事からも逃げているんだと思う。
だから例え自分が嫌いだったとしてももめたくないから一緒にいるし、好きだとしても関係が崩れたくないからそのままでいる。その場所に対応した形で、俺は自分自身を誤魔化していたんだと思う。自分の気持ちを誤魔化し、自分自身を押さえつけて、・・・そんな毎日を過ごしてきたのだろう。

こんな俺、池上翔太は残り僅かな高校生活を楽しむわけでも無く、ただ過ぎて行くままに過ごしていた。昔から勉強は出来た俺は早くから推薦が決まり、もう思い残す事も無い・・・筈なのに、何故か胸が痛いと言うか締め付けられる衝動に駆られてしまうのだ。

自分自身その理由はよく把握しているのだが、自分を押し殺す事で自分を作ってきた俺にとっては想うだけで精一杯で。今日も父親のお見舞いを理由に病院に行く俺は何だか父に申し訳なくなってくるが、まぁどちらにせよ父の御陰で俺の今の生き甲斐が有るのだがら感謝せねばならないだろう。



「ああ、翔太。今日も来てくれたのか」


病室の中には父とあの人が居た。俺を見た父は嬉しそうに涙ぐんだから俺はそれに合わせた笑顔を作る。・・・親子なのにどこか冷めた関係なのだろう。


「翔太くんは良いお子さんですよね」

「自慢の息子ですから」


嬉しそうにそう答える父を見ながら、その男を見上げる。


大人っぽくて(大人なんだけど)鼻筋が通ってて目もシュッとしていて顔が凄く綺麗なのに、俺みたいにへなっとしてない男っぽさと、それプラス笑顔が優しい人。俺にいつもフェロモンスマイルで喋りかけてくれる、俺の想い人。こうしていつもお見舞いに行くのは、他でもないこの人と会う為だ。


初めて会ったのは母に言われて無理矢理行かされたお見舞いの日だった。父の病室でたまたま検査していた時に見た俺は、一目惚れしてしまったのだ。今まで愛だとか恋だとか、勉強するのに不必要だとしか思っていなかった俺を変えてくれた人。


「藤堂先生、父の具合はどうでしょうか。」

「今の所順調ですよ。もうすぐ退院出来そうですね。」

「そ・・・そうですか」



退院したら、もう会えないのか。そう思うと溜息が自然と溢れるのだが、結局それ以上なんの進展も求めていないというか、それ以上アクションを起こす気もないのにそれ以上を望む俺は我が儘なんだと思う。好きな人が告白してくれるだなんて都合が良い事を考えている訳ではない。ただ、自分が傷つくのが嫌なだけなんだろう。もう結果が見えているのにそんな事をして、何になるのだろう。


俺は自分を分厚い殻で守って生きてきたから、その殻から出る術を知らないのだ。
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テーマ : 自作BL小説 - ジャンル : 小説・文学

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