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2012-01-16(月)

3)執事様のご奉公

[More・・・]

「お怪我はありませんか?」


この状況で第一声はそれだった。荒い息遣いで俺を軽々と持ち上げ、しかも助けてくれた〝彼〟は本気で俺を心配してくれているようだった。

それが何より嬉しいと感じてる自分と、こんな奴どうでも良いと思う自分が心の中でぶつかり合っているような気がする。


『…あ…ぁりがとぅ…』


一応お礼を述べただけなのに、感謝の気持ちを伝えるのってこんなにもドキドキするものだっただろうか?思わず俯くと、彼は大人びた笑顔で笑い、俺を解放してくれる。

「よ、良かった。」


そのたった一言が凄い破壊力だった。俺の熱もドキドキも、たった一言によって編み出され、そして男にそんな感情をと自分で自分を罵倒する。

俺が人を信じられなくなったのは、昔の記憶が俺をトラウマ化させているからだと思う。俺は昔から人が嫌い…信じられなかったわけじゃない。



〝俺、アイツが好きなんだよな~〟


そう言って大好きな彼が指し示すのはクラスで一番可愛い女子だった。

俺はその彼がただ好きだったけれど、決して気持ちは告げなかった…、というか告げたら気持ち悪がって何処かに行くんじゃないかという気持ちでいっぱいだったのだ。

彼の方もそこそこモテてたしな。でもその一週間後一緒に手を繋いでいるのを見た時、俺の中で後悔の一文字。


〝紹介するよ、彼は俺の大親友なんだよな~〟


俺を嬉しそうにそう紹介する彼はまさか自分のことを好きだっただなんて知る余地もないし、俺は一切行動していない。
そんな俺が傷つく意味も無いのも承知の上。

俺が女よりも男に惹かれる馬鹿な俺が勝手に好きになって、ただ一人で傷ついて。そのローテーションだ。

でも、それはほかの奴からしたら大したことじゃないと思う。でも俺にとっては深い跡になって刻み込まれていた。


「どうしました?」

俺がぼぅっとしてたからか心配そうに聞いてくる彼は、今見ると俺の家の紋章の入った執事服を着ていた。


・・・・・・

・・・




この紋章が入るスーツは家の者しか着ることが出来ない、ってことはまさか…俺の執事…?
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テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

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