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2012-04-01(日)

11執事様のご奉公

[More・・・]

「・・・、」

切なげな顔をしてから俺の体をベットに横倒し、・・・っていうかこんな夕凪は今まで一度も見た事が無い。いつもは最強のスマイルで完全に顔を覆っているから、こんなに冷静に真面目な顔をした夕凪に、思わずドキドキしてしまう。

そして、夕凪は俺の顔をじっと見つめる。そこには執事として忠誠をいつもの完璧な夕凪では無く、誰も見たことも無いような、素顔のそのままの夕凪がそこにはいた。


「隼人様、どっ・・・どこ触られたのですか?何をされたのですか?私に全て話してください。」


「・・・キスとか、ネクタイ外された位だから、」


そう言うと酷く悔やんだように、下を向いた。見たことも無いくらい、美しい表情をした夕凪はそのままネクタイを外し、ボタンを外した夕凪は胸の上辺りを舐め始める。


「ん、夕凪・・・何を」
「消毒です。」


夕凪は冷静なようで、怒りを保っているみたいだった。触れた手が震えているようで、その声は今にも泣き出しそうなくらい震えている。だから、たった一言だけど怒っている事が伝わってきた。



「だ、大丈夫だから。や・・・止め」


すぐに舐め終わると即座に顔が近づいてくる。
それと共に鼓動音は高まり、俺の心臓は夕凪に聞こえるんじゃないかってくらいドキドキ言っている。

夕凪の顔からは怒りとか哀しみは読み取れても、それ以外は全く読み取れない。



「キスもされたんですよね?」
「・・・」


返事をする前に、夕凪のモノが入ってきて、俺を浸食していく。
要にされて不愉快でしょうがなかった行為が、気持ち悪いと思っていた行為が、夕凪にされるとドキドキしてしまう。


同じ行為なのに、不思議と感じ方も変わるなんて。
凄く不思議だと思う。





「・・・隼人さまは、無防備過ぎます!あんな奴にこんなことされて・・・、俺が行かなかったら・・・・俺が、行かなかったら!!!!」

「――」


取り乱した夕凪を見るのも、自分の事を「わたくし」と言わないのも、初めて見た。そう、これこそが、夕凪の素顔。俺はうわべ場の付き合いや、表面上の人間性しか目の当たりにした事がない。


両親もそうだ。父は社長で、母は海外に仕事をしに行っている。父からも母からも、俺は偽物の愛情しか貰った事が無い。ここに一人で使用人と暮らしているのも、形的には自立の為だとか言っているようだが、俺は知っている。
たまたま父親を町で見かけた時に、隣にいた女の顔はもう忘れたけれど。あの時全てを悟ったのだ。


本当は、俺なんて捨てられている事を。


多分その頃から人が信じられなくなって、人に自分の姿を見せられなくなったのだ。だけど改めて考えると、夕凪には心から思っていることや自分の考えを、信じる信じない考えずに話す事が出来た。


だけど、夕凪の素顔は今まで一度も見られなかった。


だからこんなにも素顔を見せる夕凪に対して、不思議なくらい喜びがこみ上げてきた。夕凪が思っている気持ち、ためてた思い。今、綺麗なその顔からは想像も出来ないような気持ちが、あふれ出ている。



「・・・ふふっ」
「隼人様!!!真剣なんですよ?」


俺が笑うと、真顔で怒る夕凪。いつもみたいに愛想笑いじゃない、素顔。夕凪との距離がまた、縮まった気がする。

「・・・気をつけるから、」
「本当ですか?」



俺が首を振って頷くと、そのまま何も答えずに俺の顔を見つめて・・・・・またキスをした。
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テーマ : 自作BL連載小説 - ジャンル : 小説・文学

11:43  |  執事様のご奉公  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●初コメありがとう♪

コメント見ましたっ!

同感してくれてありがとうです(*^_^*)


私も初めてブログを拝見させてもらって、まーじりん。さんの小説読ませてもらいました!

まだ全部は見てないんですけど、「執事様のご奉仕」と「狼と子羊」すっごく気に入っちゃいました♪

私もまた拝見しに来ますっ!(笑)
玖狼かなた |  2012.04.06(金) 17:40 | URL |  [編集]

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