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2012-04-08(日)

15執事様のご奉公

[More・・・]

「隼人さま、大丈夫ですか!?」

うっすらと夕凪の声が聞こえる。俺の体は汗ビッショリで自分でも火照っているのが分かる位、熱かった。


「夕凪、か?」
「夢を見ていましたか?」

夢――か、母との幼き頃の夢と、中学の頃の副担任の夢。おもいだしたくも無い記憶が、夢によって全て呼び覚まされてしまった。

「・・・ちょっとな」
「それと、奥様が家にお帰りになられました」


奥様、それは母の事だろう。夕凪は心配そうに濡れた冷たいタオルで汗を拭いてくれている。ひんやりしていて気持ち良い。


「奥様が―――」
「ん?」

何となく夕凪の笑顔が暗い。ずっと一緒に居るからか、笑顔の違いが見えてしまう。


「あ、いえ。別になんでもありません」
「そうか。」


俺はそのまま瞼を閉じて、深い眠りについた―――






「隼人、化粧いるかしら?」
「要らないです」

勝手に部屋に入ってきたから何事かと思えば、嬉しそうに自分の会社の化粧を自慢するように見せる母。そういえば壊れた母が元通りになっているのは、誰かと浮気しているからじゃないのかなぁなんて考えていたら、つまんなそうに笑う。


「彼女居ないの?カ、ノ、ジョ!!」
「そんなの居ません。」

「そう・・・、それだと都合が良いわね。」


そう言いながら、部屋から出るけれどちゃっかり化粧品は机の上に置いていく。・・・はぁ、誰かに適当にあげるか。一応凄いブランドらしいから、捨てるのも勿体ない。


それと、一番気になったのが。母からする香水のにおいからは、微かに男物の香水のにおいがした。俺も香水に詳しいわけでもないが、あのにおいは「あの先生の臭い」と全く同じものだ。

一応好きだった人のにおいだから、鼻も覚えてしまっている。まぁ、あの香りが好きだったからからと言うのもあるかもしれないが。





「隼人くーん」

いつものように、要が喋りかけてくるのも慣れたこの頃。ぼぅっと外を見渡す。一番後ろの左側の席はグラウンドを見渡すことが出来るから、結構気に入っている。

「あ、そうだ。要にこれ」

母から貰った化粧品を渡すと、びっくりしたように笑う。


「俺、化粧しないよ?」
「あんた女子にプレゼントとかよくあげるでしょ。適当に使って良いから」


そう言うと、吹き出したように笑って小声で呟いた。

「もうそんな事してないよ?隼人一筋だもーん」

そういいながらも化粧品をポケットにしまい込んでるのが、さすがチャラ男だと思う。


またグラウンドの景色を眺めながら、夕凪を思い出した。
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テーマ : 自作BL小説 - ジャンル : 小説・文学

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